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谷川俊太郎さんと「俊カフェ」

by カナエナカ(shojiro.nkym)

詩人「谷川俊太郎」

多くの人は小学校の国語の授業で音読した「いるか」とか「たんぽぽ」の詩の記憶がうっすらあるのでは、と思いますが、そんなリズミカルな文章・詩だけではなく、飾らないひとこと、くだらないひとこと、だけれどパッと読む人を惹きつける一節をたくさんこの世に送り出し続けてきた谷川俊太郎さん。
わたしは文学とか詩とかはよくわからないんですが、なぜだか谷川俊太郎さんの書かれたものが大好きでし
た。

「俊カフェ」のクラウドファンディング

インターネットをボヤーっと漂っていた際にふと「谷川俊太郎づくしのカフェを作りたい!」という内容の文章を見つけてしまったわたし。クラウドファンディングでそのカフェのオープンのための資金を募っていたものでした。
発起人の方は古川さんという優しそうな女性で、今までに企画展として俊太郎さんから直接私物を借り受けて展示したり、もうすでに絶版になってしまった書籍を置いて自由に読めるようにされていたようで、そんな場を常設できるカフェで始めたい、というプロジェクト。そんなものができたら行きたいに決まってる!と応援することを即決し、申し込み完了までわずか30分。
その後どこにできるんだ?と、場所を確認しているとまさかの「札幌」
「え!札幌?!笑」
とちょっと焦ったのですが、カフェができたら訪問ついでに15年ぶりの札幌観光してくればいいやくらいに思って「オープンしたら必ず行きます!!」とか無駄に熱いメッセージを送ってしまう始末。
俊太郎さんファンとしてオープンをとてもとても楽しみにしておりましたが、ついに開業しますよ!とお礼として設定されていたオープニングパーティへのご招待を受け、私もいよいよ札幌を目指したのでした。

ライラックの季節

オープンしたのは5月の頭でしたが、ご招待いただいたパーティは5月中旬。ちょうどライラックの花が街を華やかに彩る季節。東京はとっくに夏手前の雰囲気のこの時期、北の国はまだ春でした。

俊カフェが入居しているのは「カクイマジネーション」という建物。
繁華街からも程近い、街のど真ん中にある小学校の近くのこの建物はレトロな木造の白い壁が素敵。この2階に「俊カフェ」という可愛らしい俊太郎さんの似顔絵のイラストが書かれた看板が掲げられていました。

俊カフェ
俊カフェ
この日は急に雨に降られてしまう変な天気。降ったり止んだり。
この日は急に雨に降られてしまう変な天気。降ったり止んだり。
私の大好きな本の一冊「質問箱」も置いてありました!
私の大好きな本の一冊「質問箱」も置いてありました!

本当に俊太郎さんの書かれるものはじんわり面白くて、でも核心を付いてきて、「はっ!」っとさせられることが多いので読んでいて飽きません。
私の家に常設している「質問箱」もその一つで、一番お気に入りの一節は「なぜお風呂に入らなければいけないのですか?」という26歳の男性の質問に対する回答でした。
面白いから是非読んで欲しいので、ここに回答は書きません笑

ここの蔵書は絶版になったものも多くあります。店主の古川さんがコツコツと集め続けられたものも多いのですが、カフェができると知った俊太郎さんファンがたくさん寄贈されたそうです。

これは俊太郎さんの写真集。ラジオ・車というメカ系の趣味がおありだそうで、御多分に洩れずメカシリーズの「カメラ」もお好き。
3冊置いてあった写真集ですが、撮った時の年齢で雰囲気がガラリと違うもので、その時のご本人の感性が変遷しているのを少し覗き見れる感じがたまらなくおもしろかったです。

札幌住んでたら絶対通いつめて一つ一つ読んで行きたい。きになる本だらけ。
札幌住んでたら絶対通いつめて一つ一つ読んで行きたい。きになる本だらけ。
展示されているものを解説したポップに小さい俊太郎さんが!きゃー!
展示されているものを解説したポップに小さい俊太郎さんが!きゃー!

この日はまだなかったんですが、そのうち建物の一階入り口に等身大の谷川俊太郎パネルが現れるそうです。記念撮影したかったー!(また行ったら絶対する!)
今年に入って等身大パネル用に撮影された谷川俊太郎さんのお茶目なポーズのカットが何枚かがあり、その写真が小さい俊太郎さんとなってポップに乗っかっているそうです。店内にいくつかあるので、探してみて欲しい〜

俊太郎さんは書籍だけの人じゃないのだ

ファンと言いながら、この日まで全然知らなかったんですが、俊太郎さんは詩や絵本を書籍として出版されているだけの人ではない、ということを知ります。

謎のグッズたち

まさかのタイツ!!笑 詩が書かれているんですよ。
まさかのタイツ!!笑 詩が書かれているんですよ。
これまた斜め上なグッズ、顕微鏡!!
これまた斜め上なグッズ、顕微鏡!!
プレパラートに超絶小さな文字が書かれてあって、それを顕微鏡で覗き込んで読みます。
プレパラートに超絶小さな文字が書かれてあって、それを顕微鏡で覗き込んで読みます。

この顕微鏡で詩を読む、っていうのが本当に面白くて、顕微鏡を触るのは本当に久しぶりで、なんだか小学生の頃の自分に戻った気分。
この詩がこれまた俊太郎節全開のポップで可愛らしい内容で、読み終わって楽しすぎてムズムズしました。ただ詩を読んで「いいなぁ」と思う、というものではなくて、ちょっとしたドキドキとか意外性とか、体を動かして感じる体験型の詩。本当に面白いなぁ、完敗です。降伏です。

校歌作家

実は、俊太郎さんは校歌をめちゃくちゃたくさん作詞されているんです。
このカフェの店主古川さんの出身高校が谷川俊太郎さんに校歌を作詞いただいた2校目の学校ということで、縁が深いということもあったようです。

俊太郎さんが作詞した校歌、その数100校以上、、、
想像以上にたくさんの学校が校歌を作ってもらっていて、ちょっと羨ましすぎました。もしかしたらこのブログを読んでくださっている方の母校も作詞されているのかもしれませんね。(うらやましい… )
これまた物好きな方というのがおられまして、校歌を調査収集して一冊の冊子にされた方がいらっしゃるそうで、その一冊が寄贈?されているものがありちょこっと覗きましたが、まじで羨ましいなぁ、俊太郎さんの校歌とか、贅沢だ。ずるい。
ざっとみた感じ、東日本エリアの小中高がほとんどのようです。

その他にも

今回一番おもしろかったのは雑誌「ヨレヨレ」に掲載の対談記事。
福岡の宅老所「よりあい」を運営されている村瀬さんという方が発刊されている「ヨレヨレ」という雑誌に俊太郎さんとのイベントでの対談記事が載っているんですが、これまた秀逸。
俊太郎ワールドを垣間見れるので、是非ともここへ来たら、これを読んで帰って欲しいです。

俊太郎さんファンじゃなくても楽しめる

「俊カフェ」という名前ですが、どちらかというと谷川俊太郎ファンが作り上げた私設資料館でお茶が飲める、という感じ。
そして、詩なんてよくわからないし、谷川俊太郎さんって誰やねん、な人でも楽しめる場所だと思います。谷川俊太郎のぎゅっと詰まった不思議な空間、ここを目指して札幌にいくのも全然あり、と私は思えるくらい俊太郎度が充実した場所でした。

これから気候も清々しくて気持ちの良い札幌、北海道の観光も合わせて楽しめそうですし、是非いって欲しい。行っておいでよ、札幌&「俊カフェ」

<俊カフェ>
住所:札幌市中央区南3条西7丁目 KAKU IMAGINATION 2F
営業時間:11:00〜20:00 (休:火曜)
Web: https://www.facebook.com/shun.T.cafe/


カナエナカ(shojiro.nkym)
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