ふらり、東京の離島へ
ふらり、東京の島旅
自然豊かで温暖な気候、何より都心からすぐそこの距離にある行きやすさも魅力のひとつである伊豆大島。
少し弾丸だったけれど、気持ちはのんびり。椿が見ごろの伊豆大島、三十路女2人の気ままな旅になりました。

22時発のワクワク感
東京・浜松町駅 21:00

出発はJR浜松町駅から徒歩で10分くらい、「東京・竹芝客船ターミナル」から夜行の大型客船で。東京から伊豆諸島、小笠原諸島へ船で向かう玄関口です。昼間のジェット船だと2時間弱でもいけますが、夜の出発にしたのは時間の節約という意味もあるけれど、目的地までの移動時間さえも楽しめる要素がいっぱいだから。何より船中泊というちょっとした遠出感と冒険感、気づけば童心にかえっていて、むやみにはしゃいでしまう。


東京・横浜の夜景がバッチリ見られる特等席
東京・竹芝出発 22:00

首都圏の夜景の三大シンボル「東京タワー」「レインボーブリッジ」「横浜ベイエリア」
全て道中のデッキから眺められます。これだけでも随分得した気分!



その他にもお台場、築地市場、川崎の工場地帯、羽田空港から飛び立つ飛行機なんかも見えました。
船内も探検してみた

客船内は宿泊エリア以外にレストラン、シャワー室、洗面所などがあり、デッキも屋根付きの場所もあるので、学生と思われる団体やおじさま達が持ち込みの缶ビールで飲み会を楽しんでいました。
22時の出発から一時間、23時には横浜大桟橋へ寄港、その後24時には消灯となってしまうので、慌てて船内探検をしてみました。


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起床の合図は5時。明るくなり始めた海も見なきゃと外に出てみると水平線がほんのりピンクに染まっていました。美しい景色についつい見とれいると、「5時55分着、大島岡田港に降りる支度を」と船内放送でいわれ、慌てて下船準備。
この日はどうやら晴れみたい。「さすが私は晴れ女だわ」と気分も上々でいよいよ島へ上陸です。


椿の島、伊豆大島
大島・岡田港 6:00


街の至るところに椿あり。椿の木が道沿いや民家の垣根に植わっているだけでなく、ちょっとしたところにも椿の花が描かれています。
実は、訪れたこの時期は椿まつりも開催中のハイシーズン真っ只中。そんなこともお構いなしに全く無計画だったため、レンタカーは数日前に連絡するとどのお店も全敗で借りることができませんでした。「これはまずい!」と、移動がちゃんとできるか不安だったのですが、結果的に本数は少ないもののバスでなんとか巡ることができたので結果オーライ。


まずは「御神火温泉」で朝風呂&朝ごはん
大島・御神火温泉 6:30

島内には温泉が3つ。見晴らしの良い三原山にある宿の露天風呂、完全に外の吹きっぱなしにある露天風呂、そしてこの「愛らんどセンター御神火温泉」
御神火温泉は6:30から営業してくれていたので、夜行の船で到着した人の多くはこの温泉でひと風呂浴びに立ち寄っていました。
立ち寄るのはお風呂目的だけでも十分なのですが、何より朝食も食べられるので朝イチのスポットとしては上出来でした。トーストかおかゆのセットが選べます。


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弘法浜海水浴場

誰もいない早朝の浜辺。松嶋菜々子さんのヒット作、ドラマやまとなでしこの名シーン「わたしは悪くなーーーい!」を真似してみたり、大声で叫ぶ叫ぶ。はー、スッキリ。
さんぽで島ネコ達とこんにちは

さて、いつも通り歩くことには何の抵抗もない私。
「バスが来るのが30分後だねー…」 と地図を開くと目的地の椿花ガーデンまで4kmくらいだし、歩いてみるか!と元町港から歩き始めてしまいました。この時、ぼんやり牛乳せんべいでも食べながらバス待ってればよかったのに…笑 と今では笑い話ですが、この後一時間かけて坂ばかりをすごい登る羽目になるとは露知らず。

見晴らしの良い丘、ウサギと遭遇
大島・椿花ガーデン 10:00

島内の椿が見られる公園は大島公園の椿園と、ここ「椿花ガーデン(旧:リス園)」
快晴の日には真正面に富士山が見える見晴らしの良すぎるポイントでもあるそうです。





島の名物「べっこう」
大島・「一峰」 11:45
大島滞在中に、絶対食べて帰りたい!と思っていたのは島の名物「べっこう」料理。
「べっこう」は魚を島唐辛子の入った醤油ベースのタレに漬けられた、味のしみた魚のこと。
お寿司や丼物になってでてきます。



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大島・岡田港出発 12:17

都立大島公園
大島・都立大島公園椿園 12:45

最後に訪れたのはここ。大島公園の椿園には、きれいに剪定され、珍しい品種も含め、約1,000品種が植えられています。
そしてこの公園、「椿園」「動物園」が包含されているのですが、恐るべき事実、どちらも無料で楽しめるんです。何より小高い場所にある公園なので、海も見える。どう考えたって東京都内屈指の最高な景色が楽しめる公園。こんな気持ちの良い場所あるの?本当に最高だった。




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大島・大島動物園 13:30


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いっぱい歩いてクタクタ!バスを待つ間、最後に大島牛乳のアイスクリームを堪能。すっきりとした爽やかな甘さ。

大島・岡田港 14:45
いよいよ、朝6時から滞在時間9時間の大島の旅もおしまい。15時発の高速船(ジェットフォイル)で東京へ戻ります。港には東京から到着した人、これから東京へ戻る人でごった返し。
チケットは事前にインターネット予約をしていたのですが、混むことを予想してお昼を食べる前にチケットの払い出しを済ませていたのでギリギリの港到着でも焦らずに済みました。よかったよかった。




また行きたくなれば、気軽に行けそうだという事も、気持ちの良い場所だという事も分かったので、また来るね、大島。また会いましょうの言葉がちょっと嬉しい。
春先の旅に大島へ、いっておいでよ。
最後まで読んでくれたあなたへ、おまけの旅メモ
【伊豆大島への渡航ポイント】
・レンタカーを借りたいなら、かなり事前に予約すべし。
2日前に電話したら、どこも全部借りられているとのこと。車の台数もあまり多くなさそうなので、必要な人は要注意です。
・レンタカーが借りれなかったので、慌ててバスの時刻表を準備。本数が1時間に一本くらいのペースなので、逃すと行く予定だった場所に行けなくなることも。下手すると船を乗り逃す…(怖)
バスの時刻表は手元に紙であると便利でした。
・港が2つ、寄港地は当日の天候や海況などによって変わるらしい。
事前にどちらにつくかは出発日までにはわからない…(当日朝から公式HPに掲示されるそうです)
おかげで「元町港」に着くと思って立てた観光ルートは、計画通りにいかず。後で分かったことは、夜行の客船は必ず岡田港に着くとのこと。
・島内に温泉は3つ。夜行の客船でいくと朝6時くらいに到着になるので、6時30分から営業の「御神火温泉」が一番便利かも。見晴らし抜群の三原山の温泉は8時くらいからの営業。早朝のバス便はないので、バスではたどり着くのが難しいかも。完全なる外の露天風呂は13時〜。
・飲食店は「元町港」側に多いですが、開店時間は早くて10時、11時〜11時30分のランチ時間からの営業が多いです。コンビニはないので、必要なものは渡航前の竹芝側で調達を。
楽しい旅になりますように!
WEBメディア「DRESS」でも旅の紹介を書かせてもらっています(*´◒`*)
カナエナカ(shojiro.nkym)