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冬の新潟⑴(新潟らしさを満喫する)

by カナエナカ(shojiro.nkym)

日本海側の気候なのか、それとも新潟特有なのか、冬の新潟は青い空が珍しいらしく、雲の立ち込めた鈍色の空。
冬の新潟へ、新潟らしさを求めてただ街をぶらぶら歩く旅へ。

冬の新潟市内で「らしさ」を求めて歩く

新潟らしい空は曇天。夕方でなくてもちょっと暗い。萬代橋を渡るバスの車窓から。
新潟らしい空は曇天。夕方でなくてもちょっと暗い。萬代橋を渡るバスの車窓から。

新潟の人は控え目な印象だけど面白いことに、「東京からちょっと旅行しに来たんです。」というと「なぜこの冬の季節に新潟へ?!なんもないのにー?」とみんな不思議がり、
新潟など来るとこじゃないよ、特に冬は行くとこないし、天気もイマイチ!
と言いつつも、それでも「数ある行き先の中から新潟を選ぶなんて、あなたは面白い人ね。」と好意を向けてくれる優しい人達。
たまたま私が出会った人だけなのかもしれないけれど。

だけども、しばらく雑談をしていると「あそこはアレがいいよね、ココ面白そうなのよ、アノお店は結構有名で人気あるよ」と、控えめなのに見ず知らずの私にちゃんと話しかけてくれてオススメの場所を教えてくれる。親切であったかい。

新潟らしい「カレー」

新潟市内のシンボル、レインボータワー。今はもう登れないそうだ。モノクロの曇天に鮮やかな色が映える。
新潟市内のシンボル、レインボータワー。今はもう登れないそうだ。モノクロの曇天に鮮やかな色が映える。

新潟はバス社会。新潟市内のシンボル「レインボータワー」の麓にある「万代バスセンター」は新潟市内や各地に走る路線バスの起点。
そのバスターミナルの脇にある立ち食いそばのお店には名物メニュー「バスセンターのカレー」がある。
結構メディアにも取り上げられてるそうで、有名らしいのだが、私の家にはテレビが無いので教えてもらうまで知らなかった。
カレーは大好物なので、食せずに帰るわけにもいかないという事で、朝10時に朝食としてカレーに突撃した…笑

奥の方で控えめに営業中。AM8時からやってる。
奥の方で控えめに営業中。AM8時からやってる。

券売機で食券を買う事から始まるこの立ち食いそば屋さん。
事前の情報筋から「ミニで充分なんで!」と聞いていたので、「まあ、味見程度だしねー」と券売機でミニを買って食券を窓口に渡すと3分足らずであっという間に出てきた。
こちらが、「バスセンターのカレー」

新潟名物「バスセンターのカレー」私の大好きな福神漬けがたっぷり乗ってる。
新潟名物「バスセンターのカレー」私の大好きな福神漬けがたっぷり乗ってる。
味は辛すぎず、マイルド。給食のカレーを思い出す味。それにしても黄色い。
味は辛すぎず、マイルド。給食のカレーを思い出す味。それにしても黄色い。

バスセンターのカレーは「これミニっていうー?!」と一人心の中でツッコミをいれなければならないサイズ感。
お茶碗2杯分くらいご飯がある印象のボリュームで、朝だしちょっとだけでちょうどいいや〜と思ってたけど、そんな甘えた考えは許されなかった。流石カレーだけあって、甘くない。人生もカレーと同じく、甘くはない。
そしてなによりルーが黄色い。真っ黄色。
うっかり黒いマフラーに飛ばしてしまったけど、黄色い色ですぐ発見できる優れもの、でもないか…笑
家に帰ってマフラーは速攻洗濯機行きでした。おいしかったです。

新潟らしい「冬の風物詩」

「フレッシュ本町」の書体がポップで可愛い。昭和感残る商店街。
「フレッシュ本町」の書体がポップで可愛い。昭和感残る商店街。

たらふく食べてたので、ちょっと散策を。目的地への途中、気になる通りに寄り道しながら歩く。
中心の繁華街からははずれた場所「フレッシュ本町」という通りを歩いていると、路面には野菜を並べて天幕をはったお店が出ており、朝市さながらの景色。平日と土曜日には路面に野菜や惣菜などを売る店が出るようで、朝でなくてもやっているよ、と路面店のおばさんが教えてくれた。

珍しい!と発見したのは紫の食用菊「かきのもと」と呼ぶらしい。東北で菊を食べるのは知っていたけど、新潟でも食べるのだそう。青森では黄色の菊もあったけど、新潟は紫の菊がメインだとか。
珍しい!と発見したのは紫の食用菊「かきのもと」と呼ぶらしい。東北で菊を食べるのは知っていたけど、新潟でも食べるのだそう。青森では黄色の菊もあったけど、新潟は紫の菊がメインだとか。

さてさて。通りを歩いていて、目につくのは私が見たことのない不思議なもの達。
例えば「かきのもと」は食用の紫の菊。私の地元では全く見たことない存在だったが、同行してくれてた新潟っ子は「食べるんですよー」と言う。自分の生まれ育った街にはない一面を見つける事が出来た事がちょっと嬉しい。

そして、食用菊の存在も気になったが、それ以上に歩けばやたら出くわす物があり、そっちの方が気になってしょうがなかった。
店の軒先に吊るされて、乾ききった白い何か。
耐えかねて通りにいるお店の人に「これは何?」と謎の白い物を訊ねてみたところ予想してなかった答えが返ってきた。

屋根から垂れ下がる白い干物。食べ物か?!なんの干物なの?!と気になってしょうがない。
屋根から垂れ下がる白い干物。食べ物か?!なんの干物なの?!と気になってしょうがない。

「切り干し大根だよー、大根干してんの!」とのこと。
しかし、私の知ってる切り干し大根は毛糸のように細くて紐状のもの。
この吊るされてる大根は平たい。本当に切り干し大根なのか?!と疑っていたけど、作っているおばあちゃんを目撃したので納得せざるを得ない。

ちょうど作っているところが見れました。
ちょうど作っているところが見れました。

紐状のものは知ってるんですが…と会話をしていると、「ああ、これになんのよー」と店先に並べていたお惣菜のパックの蓋を開け、手を出せという。
(え、いいの?!)と戸惑いつつも美味しそうなのでついつい手を伸ばす。

大根の松前漬けのようなもの。新潟のお正月の料理でどこの家庭のお正月の食卓にも並ぶ定番だそうです。
大根の松前漬けのようなもの。新潟のお正月の料理でどこの家庭のお正月の食卓にも並ぶ定番だそうです。

大根はカリカリっと歯ごたえがあり、醤油と出汁が染み込んでいて、数の子の食感と合間って私の好きな食べ物でした。
もっと食べたくて、買って帰りたいのは山々だったんだけど、持ち歩きと持って帰るのが難しいので断念。また出会えるといいなあ。

新潟らしい「おやつ」

本町12番町を抜けて、少し歩くと新潟市内の繁華街に出てきた。
すると、一緒に街歩きをしてくれていた佐渡出身の友人が「新潟といえばポッポ焼きなんですよー。」と言う。ポッポ焼き?なんだろう鳩の形をした人形焼かな?と思っていたら、新たに現れたアーケードの入り口すぐに屋台を発見。

鳩は全然関係なかった笑 黒糖と小麦粉で出来てて、蒸焼きにしてるとかお店のおじさんが言ってた気がする。記憶曖昧…笑
鳩は全然関係なかった笑 黒糖と小麦粉で出来てて、蒸焼きにしてるとかお店のおじさんが言ってた気がする。記憶曖昧…笑

甘すぎず黒糖の風味があって、蒸しパンとカステラとの間の子という感じのもっちりとした食感。
9本が最低ロットで、300円。スティック状だから食べやすくて、歩きながらぱくついてたらあっという間に食べきってしまいました。

この時点ですでにバレてると思いますが、この旅は、食べるばかりを繰り返しており、案の定後日体重はちゃっかり増加。恐ろしい事実をこの時はまだ知らない。ドンマイわたし。

街歩きをして…

本町の隣、古町には東京にも出店がある「糀カフェ」もあったり、名物タレカツ丼のお店や、ドカベンのブロンズ像があるので、観光もバッチリできるのですが、今回はあえてただひたすらその辺を歩いてみただけ。

しかし、ただ街をぶらりと歩いただけでも知らない世界に出会えた新潟。観光名所ではない場所で見つけた何かは、いつ行ってもみれるものではないかもしれないので、逆に自分だけが偶然遭遇した未知の世界に興奮するのかもしれないし、記憶に強く残るのだと思う。
地元の人が「何もない!」と思う世界もよそ者には新鮮だった。
よそ者視点で宝探しへ行く旅もまた楽しいものです。
いっておいでよ、冬の新潟まち歩きの旅。


カナエナカ(shojiro.nkym)
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