LOG IN

陶器の街(有田編)

by カナエナカ(shojiro.nkym)

「有田焼」創業400周年

1616年、有田の地に日本で初めて磁器が誕生し、2016年で400年を迎えます。
ARITA EPISODE2 by Saga Prefecture:http://arita-episode2.jp/ja/about.html

なんと、今年は日本初めての磁器(※1)「有田焼」が始まって400年の記念の年。

400周年を記念して、様々な取り組みや催し物が執り行われている中、とても面白いコンセプトのものが始まっているという記事を見つけてしまい、丁度近くまで行かねばならない用事があったので、是非とも寄りたいということで、行ってみることにしました。

※1.粘土で作るのは「陶器」、岩石等を砕いた粉末を固めて作るものを「磁器」と言います。

USEUM ARITA
(ユージアム・アリタ)

佐賀の器を鑑賞≒目で見て楽しむ「MUSEUM」の要素に、実際に器を「USE=使う」ことを加えた体験型施設だ。
ARITA EPISODE2 Topics022:http://arita-episode2.jp/ja/topics/022.html

この「USEUM ARITA」に行きたくなった理由は2つ。

1。器を鑑賞する「MUSEUM」に「USE=使う」のコンセプトを加え、人間国宝の器で食事が楽しめる
  という貴重な機会を提供している場所であるということ。
2。農業用温室を活用した建物が気になる!ということ。

早速秋晴れの道を車で颯爽と走り、到着。「USEUM ARITA」といよいよご対面…!

九州磁器文化館のアプローチに構えた温室。
九州磁器文化館のアプローチに構えた温室。
近づいてみると、ガラス張りのため、中が丸見え。白を基調とし、緑が多く設えてあるお洒落な空間にテンションが上がります!
近づいてみると、ガラス張りのため、中が丸見え。白を基調とし、緑が多く設えてあるお洒落な空間にテンションが上がります!

建物の中はギャラリーエリアとダイニングエリアがあり、ギャラリーエリアは誰でも無料で見学ができます。可愛い豆皿がずらりと並び、どれもこれも欲しくなってたまりません。がまんがまん…!
有田焼というと、正直「和」「渋い」「ご年配が集める趣味の器」「お高いんでしょう?(笑)」というイメージだったのですが、鮮やかな彩色の絵付けがしてあったり、思っていたよりもポップな彩りのものや、可愛らしいモチーフのものもあり、いい意味でイメージが崩壊。素直に「有田焼かわいいのかも!」と思わされる。有田焼&佐賀県の思惑通りの私…

白い透け感のあるカーテンから日が燦々と注ぐ店内は明るくて気持ちの良い空間。
白い透け感のあるカーテンから日が燦々と注ぐ店内は明るくて気持ちの良い空間。

この日は運良く貸切予約のようなものもなく、滑り込みセーフでランチをいただけることに。期間限定ということもあり、多くの人が訪れているようなので、予約をしていったほうが確実です。

早速頼んだランチは「中華」
赤いトマトや野菜の色が青い器に映えてとても美味しそうです。この青い器はコンセプトである「有田焼を使う」という事で、人間国宝 中島宏先生の青磁との事。その他にもお湯のみやお茶碗も中島先生の作品が数点使われて出てきました。
また、建物の中至る場所に提げられている観葉植物の鉢をよくよく見てみると「有田焼」の鉢。こういう使い方をすると素敵に見えるのね!とインテリアにもハッとさせられます。

普段身近にないと、どうしても疎遠になりがちな工芸品の世界。見て知って感動することも勿論大切ですが、「器」というものは、本来生活で使われる身近なもの。「使ってみて」楽しんで!というコンセプトは素晴らしい取り組みで、もっとこういう体験が出来る伝統工芸が増えるといいなと思いました。

何より、この温室も、よくよく見てみると基礎となる部分は農業用の温室に変わりはないのですが、日の光を綺麗に取り込める白いカーテンを基調とした清潔感あふれるインテリアのせいか、とても土にまみれた農作業のイメージからは程遠く、洋館によくあるお洒落なサンルームの巨大版な雰囲気。観葉植物の緑がアクセントとなって、爽やかで光溢れる空間が生まれていました。この空間デザインを設計した方、すごいなぁ。しかし、こんな明るい雰囲気のカフェが東京にあったなら毎日通いたいくらいです。


佐賀県立九州陶磁文化館

さてさて、USEUM ARITAにひとしきり感動しましたが、そもそもここは「佐賀県立九州陶磁文化館」という博物館。焼き物がずらりと展示されていますが、見所はなんといっても「トイレ」です。トイレも有田焼。是非、行ってみることをお勧めします!

これからの100年も、愛され残っていく工芸であるために色々な取り組みを試みている有田焼が少し気になり始めるきっかけになる場所、USEUM ARITAへ、いっておいで。



カナエナカ(shojiro.nkym)
OTHER SNAPS